温泉での肌トラブル
温泉施設で、肌トラブルが発生した、との報道がありました。
塩素の過注入では、との報道もあります。
設備の詳細は分かりませんが、今現在の情報をもとに、温泉コンサルタントとして記載します。
塩素の過注入では、肌の弱い方は、乾燥肌となったり、赤くなったりすることがあります。
1歳児が、家庭の浴槽で、節々がただれてしまった事実を確認しています。
蛇口全てに備長炭で「脱塩素」を行いましたら、すぐに回復しました。
塩素が、肌に合わない方も多くいます。
温泉施設では、可能な限り少ない量の注入をお願いしています。
塩素管理方法は、人的検査と自動検査があります。
塩素自動注入は、自動検査です。
この場合、泉質によっては、自動注入が適切に行われないことがあります。
温泉は、様々な成分を含有しています。
検査の阻害物質が、含まれることもあります。
比色法では、有色温泉では、正確に比色できません。
適正数値まで、過剰に塩素注入することもあります。
ある温泉に行きました時、塩素臭がひどい状況でしたので、それとなく聞きましたら、「保健所から言われた数値です」とのことでした。
温泉分析表を見ますと、塩素系薬剤の使用が難しい泉質でした。
温泉施設は、利用者が安心して利用できるよう、衛生面で気をつけています。
レジオネラ属菌対策で、数値を出さなくては、と過剰注入してしまう施設もあります。
今回のケースでは、原因の報道はありませんが、安全な温泉であるよう、管理をこれからもきちんとして欲しいと思います。